2006年 8月の優秀作品 ページトップへ

8月の優秀作品は・・・高原 光子 さん です!
絵付け歴:4年 制作時間:約14時間 Congratulations !

先生からのコメント・・・
『オーソドックスなマイセンのブーケを可愛らしいデミタスカップに描きました。8インチほどのプレート向きのデザインですが、半分以下に縮小しても図案の描き込みの精密さををそのまま保つ事ができました。またカップとソーサーに贅沢に異なるブーケを配し、弛みない描写で均質な完成度を得ることができました。

セット物を異なる図案で描く場合のポイントは、仕上がり具合のばらつきを出さない事が特に重要です。様々な花の描き方をひととおり習得することによって、ようやくセット物に挑戦する条件が整うのですが、今作は初・中級者の良い目標となるでしょう。』

絵付けコース 優秀作品
2006年 6月の優秀作品 ページトップへ

6月の優秀作品は・・・木下 佳子 さん です!
絵付け歴:3.3年 制作時間:約14時間 Congratulations !

先生からのコメント・・・
『1870年代頃のものと思われる、ミントン(英)のアールヌーボースタイルのナチュラルな花の図案をリム皿に描きました。絵付け用にデザインされた図案ですが、花の配置や淡いトーンが皿の中に独特の空間を形成しているユニークな図案です。

コントラストの効いた花弁や葉の表現が、みずみずしい光を感じさせる作品ですが、慎重な薄塗りと多様な色相の中間色によって張りのある表現に結びついています。形を決める際に形態の外側と内側の両面から追い込み、同時に強弱の抑揚を意識しなければ「かたさ」が出てしまいますが、作者はじっくりと時間をかけて対応しています。同時に色味豊かに表現した葉や茎は植物全般を描く場合、大変良い参考となるでしょう。』

絵付けコース 優秀作品
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5月の優秀作品は・・・戸崎 史絵 さん です!
絵付け歴:3年 制作時間:約14時間 Congratulations !

先生からのコメント・・・
『1920〜30年代のロイヤル・ドルトン(英)のプレートデザインを参考に可愛らしいリトロン型のカップ &ソーサーに絵付けしました。図案は伝統的なヨーロピアンスタイルではなく、19世紀後半に熱狂的な人気を博したジャポニズムの影響の色濃いものです。

カップには本来プレートの見込みに描かれていた花をあしらい、ソーサーの縁は梅をモチーフにした図案で埋め尽くしました。手作業で描くには大変勇気がいる精緻な図案ですが、落ち着いて各工程をこなしています。特にカップの花の金盛りはわずかなはみ出しも許さない筆使いが見事です。装飾的なソーサーの絵付けも一見うんざりしそうなところを楽しみながら描いているのが伝わってきます。制作時のモチベーションが高いと作品が醸し出す雰囲気も暖かでやわらかいものになるという好作例です。』

 
絵付けコース 優秀作品