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ロイヤルアートスクール -絵付け-
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絵付けに役立つマメ知識を紹介していきます





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第5回 チャイナペイントの道具 : ナイフについて
2003/ 5/ 26/ Mon.

ナイフの役割は?

チャイナペイントに使用する洋絵具は、ほとんどが粉体のものです。
これらをパレット上でナイフにより、各種溶剤や希釈材と練りあわせて使用します。ナイフはまた、パレットの掃除にも使用します。


主に油絵などの絵画用の物が用いられていますが、特に『絵画用ナイフでなければいけない』というものではないでしょう。但し、粉体から筆塗り可能な濃度への調整や、混色用として使用頻度は高く大事な道具といえます。


絵付け用ナイフに向いたものは?

写真@
ナイフ 写真@
画材店で購入する場合、写真@のように様々な種類の物があり迷ってしまいます。


これは主にナイフが絵具の調整というよりも、油絵などの描画用としての機能を追求した結果から生じて来たのでしょう。
絵付けにおいては、写真@−A,B,C,Dのようなタイプがよく使用されており、絵画では厳密にはA,Bのように柄が曲がっているタイプは描画に適しているので『ペインティングナイフ』と呼び、C,Dのように全面が薄いブレードになっている物を『パレットナイフ』と呼びますが、どちらも単に『ナイフ』と呼んで差し支えないでしょう。E,F,Gは絵付けには不向きです。


どれが使い良いかは人それぞれですが、趣味の

絵付け用ナイフに求められる条件

を考えてみました。


サイズ/形状 :

A,Bタイプならブレード長3〜7p、ブレードの最大幅は1.3〜2pは欲しいところです。幅が広いと練り上げる効率が高まり、手首の返しの回数も少なくて済みます。C,Dタイプならブレード長6〜10p位が良いでしょう。
 『練る』ということに関してだけ言えば、Bタイプのように幅広で寸詰まりな形状の方が良いのですが、パレットの掃除にはやや不向きです。Dタイプは大量の絵具を作るときに便利です。

材 質 :

鋼製、又はステンレス製が一般的です。前者は安価な物だと練っている最中に突然折れることがありますが、総じて頑丈で扱いやすいといえます。後者はよりしなやかなものが多く錆びに強いのですが肉厚が薄い物は先が曲がりやすく、手を切る物もあるので扱いに気をつけましょう。高価な特殊鋼を使用した物(F,G)などは一見魅力的ですが、サイズや形状が目的にそぐわなければ使いにくい物となります。

その他 :

特に気をつけなければならないのは、ブレード面の「反り」です。僅かにブレードが反っているだけでパレットとナイフの密着性が低下し、練り上げの効率も悪くなり無駄な労力を費やしてしまいます。パレットの掃除にも絵具の「寄せ」が悪く、気分良く制作することが出来ません。 購入前から反っている場合もあり、使用中に無理な負担をかけても反ってしまうので注意しましょう。

補足 :

和絵付けなどで用いる玉ぐすりの場合は、異種金属の混入を嫌いナイフを用いず、磁製乳棒や竹べら等を用いることがほとんどです。



使いやすいナイフにするための工夫は?

写真A
ナイフ 写真A
写真B
ナイフ 写真B
柄付きのペインティングナイフの場合、平面上に置いて横から見ると、写真Aのようにブレードと台上に若干の隙間が生じます。これをペンチなどでゆっくり曲げて写真Bのような角度にしてあげると、練り上げ時の手首の返しが良くなり、軽い力で練ることが出来ます。このような改造は鋼製のナイフで行うとほとんどと言っていいほど折れてしまうので、ステンレス製のナイフで行います。


元々はメーカーで最適のバランスを考慮して製造されているので、そのままでも何ら問題はありません。無理な改造は控えましょう。

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バックナンバー
第1回 チャイナペイントに使う筆について
第2回 上絵具(洋絵具)とは?
第3回 基礎の混色 Vol.1
第4回 『磁器』について

 
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